泣いても笑っても本日がNYで歩き回れる最終日。NY7日目です。今日もやはりお昼過ぎに起きました。変な疲れが出てきています。
昨夜サックスのStan Killianさんに教えてもらった『Shrine』というジャズクラブをパソコンでチェックします。アッパーマンハッタン・ハーレムの地域です。ハーレムのすぐ南にはセントラルパークがあるので、ゆっくりセントラルパークを散歩してハーレムに行けるかな・・・・とか考えます。
とりあえずお土産を買ったりするためマンハッタンへ向かいます。
森崎氏宅の最寄り駅から電車で移動です。おなじみになったD線の電車です。
もう何回乗り降りしたことでしょう・・・。
そう言えば、電車に乗ってハーレムに行こうって内容のジャズスタンダードは『A列車で行こう』ですが、A線の電車ってまだ乗ってません・・・・。どんな感じなんでしょうね。
マンハッタンに着きました。週末ということもあってか、街頭にパフォーマーの姿が多く見られます。
最初に見たのは全身銀色の彼。動きは電子制御のロボットのよう、『ウィーン』とか言いながら動きます。ロボットに見えてきます。パントマイムの達人です。効果音も絶妙です。しかしながら、ウケがイマイチのようです。
今度はバブルなんとか・・・ってキャラだったか・・・、忘れました。
日差しがキツくてすごく暑いです。中に入っている人は灼熱の状態を感じていることでしょう。結構過酷な状態なのにこんなコスプレをするのは、それだけ儲かるのだろうか・・・?それとも本気でこのキャラになりたいのか・・・?
なにかと謎は多いですが、他にもコスプレ野郎が多くいます。
スポーツ用品店の『Champs』という店に来ました。
異様にデカイ頭の人形があります。誰の人形なんでしょ?マンハッタンはデカイ物が多い。デカキャラその1です。
デカキャラその2です。ロブスターのレストランの看板。
大阪で言うところの『かに道楽』みたいなもんでしょう。
デカキャラその3。ボタンと針・・・・。
ファッションセンターってかいてます・・・。何もこんな大きくなくても・・・・と思いますがインパクトはすごい。
大きなものを探すとそこらじゅうにあってキリがないです。このへんでやめときましょう。
さて、お腹が空いてきましたが、なんとなくレストランに入る気がしません。チップも必要だし、なにかとお金がかさむので・・・。
写真の交差点にあるコンビニでサンドイッチ的なものを作ってくれるのでそこで昼ご飯にします。7Aveと48stの交差点・南東側にある『SMILERS』というコンビニです。このお店は2階でイートインできるので大変便利です。それほど混んでいることも無くゆったり使えました。タイムズスクエア近辺で休憩するにはちょうど良い感じでオススメです。
レンタルのパソコンもあり、店員さんにお願いしたらトイレも貸してもらえます。
作ってもらったなんとかサンド、名前は忘れました。結構ズシリとくる味付けで、濃い目の味にチーズがたっぷり・・・。
慣れてくると美味しく感じます。
チキンのサンドでした。高カロリーです。
お腹が満たされ、買い物も少ししたことだし、そろそろハーレムにあるSHRINEを目指そうかと思います。
考えていたように、ゆっくりセントラルパークを散歩して向かおうかと思います。まだ時間もけっこうあるので。
タイムズスクエアから57stの駅まで来ました。相変わらず高層ビルが立ち並びます。人もタクシーも沢山です。
駅から北へ向かう途中、知らずに通りかかりました、『カーネギーホール』です。何とも威厳のある雰囲気。ジーパンでは入りにくそうな感じです。
そういえば日本人もここで公演したりしてますね。すごいです。またNYに来たときにはここにクラッシックを見に来るのも良いかなと思います。いつ来れるんでしょうね・・・次は
セントラルパークの南側に到着です。散歩している人、サイクリングする人、馬車に乗る人・・・いろいろです。
ビルが立ち並ぶ閉塞感から一気に解放されます。雰囲気が一変します。本当に広そうです。
少し歩くと街中の公園というよりも森の中に来たような感覚になります。高い木が生い茂っていて、それでいて、歩道はしっかり整備され人工的に作った公園としてはすごい気合の入ったつくりです。
人もいっぱいいます。写真の真ん中の建物はメリーゴーランドでした。家族連れでごったがえしてます。私はあちらこちらでシャッターを押しまくりです。
公園内の一角ではスポーツに興じる人の姿もたくさん見られます。その他にストリートパフォーマーも多くいます。みなさん思い思いに過ごしています。
しかしまぁ・・・、結構歩きました。かれこれ40分ほどは・・・
かなりバテてきてます・・・。
日差しがキツくて容赦なく体力を奪います。
ライブまではまだ1時間ほど時間があるので大丈夫でしょうが・・・・。
さらに歩いて噴水と池のあるところまで来ました。
飛び跳ねてパフォーマンスする人たちとか、噴水のあたりでは和太鼓を叩いている人たちもいます。
興味はあるんですが、疲れていて近くまで見に行く気になれません・・・。
あとどれくらいでセントラルパークはぬけられるんでしょうね・・・。
とゆうよりも、今どこにいるんでしょう?
辺りを探して公園の地図が書いてある看板を見つけました。
どれどれ・・・・?
なんと!!!!ゆうことだ!!!
公園を歩き切るどころか・・・私のいる場所は★印のところのようです。まだ3分の1も行っていないくらい・・・。
このまま歩き続けてセントラルパークを歩き切る頃にはライブも終わっているでしょう・・・・。
これは無理だ・・・。公園を出ようと思いましたが、地図によるともう少し歩いたところに 『メトロポリタン美術館』 があると書いてます。
せっかく来たんだから、それを見てから公園を出ようか・・・・、という意識に変わりました。北へ伸びる道を歩きます。
少し歩いて後悔しました。平坦な道なら良かったんですが、高低差が結構あります。ツライ・・・
道を1台の車が通り過ぎました。救急車でした。この広い公園で体調が良くなくなった人を助けるためにいてるのでしょう。
乗せていって欲しい気持ちでいっぱいです・・・。
やっとの思いでメトロポリタン美術館までたどり着きました。美術館の北側です。
広い芝生に寝っころがり、水着になって日光浴してる人がいっぱいです。
公園をやっと出れます。セントラルパークを歩き切るのはまた次の機会にしたいと思います。勉強になりました。
地図を見て地下鉄の駅を探します。
途中よく分からなくて、セレブっぽい老婦人に道を尋ねました。とても親切に教えていただき、やっと駅に到着です。
『86st』駅です。
セントラルパーク周辺のこの地域はすごくキレイな場所でした。ゴミも少なくて、人は親切で・・・。
とりあえずバテてますが、早く行かないと間に合いません。
『125st』の駅に到着です。電車だとあっという間です。
セントラルパークを歩き切るということは、つまりストリート約50本分くらいを歩くということで・・・・短時間にやろうとした私の計画の無謀さを反省です。
駅を地上に上がると初めて来る場所『ハーレム』です。
ハーレムです。
出口を出てみて最初の印象は『黒人さんが多い!』
ここに居てる感じではアジア系の私が一番浮いてます。『なんだこのアジア人?』的な視線を少し感じます。
あまりうれしそうにそこらじゅう写真を撮ってるとまずいかなと思い、控えめにしてみます・・・。
さて、ハーレムに着いたのは良いですが、目当てのジャズクラブまで結構歩かなくてはなりません。北へ10ブロック、西へ12・3ブロックほど・・・。
道中、色々なところでシャッターを押します。通りで見かける黒人さんたちはみなさん明るい人たちばかりです。
歩いていた通りは『マーティンルーサーキングJRブルバード』でした。黒人さんがたくさんいるハーレムはすごく元気な街に見えました。みんな笑顔です。
別に友達になったりとかありませんがね・・・。
道端で商売してる人もいます。
ただ、少しだけ売っているものが怪しくて・・・・。
金色のお面?顔?頭?これらはいったい何なんでしょう・・・・?
普段見ないものだけに誰が買うのか、どう使うのか・・・不思議でなりません。いくらぐらいなんでしょうね?
昨日書いていただいたメモを頼りにやっとたどり着きました。『SHRINE』というジャズクラブです。135st近辺で、Lenox Avのひとつ西の筋。セントラルパークからここまで・・・・・・本当に長かった・・・。
バテつつお店に入ります。音が聞こえます。
店に入ったらとりあえずお疲れ様のビールです。
彼らが演奏していました。お客さんはほぼゼロです。私以外には外で飲んでいる人たちくらい。外は人通りも少ないし、こんなもんでしょうか・・・・。ダウンタウンのジャズクラブとお客さんの数は少々差があるのでしょうか。
サックスStan Killianさん、ドラムDarrell Greenさん、ベースMarcos Varelaさんです。音がデカイ!和音が無いことなどお構いなしの怒涛のアンサンブルです。
一息ついてから一緒に演奏させてもらいました。NYで演奏させてもらったとき全てそうなのですが、本当に集中力が研ぎ澄まされます。今までJAZZを勉強してきて足りなかった部分を気付かせてもらってます。本当にありがたい!
店の壁にはジミヘンのポスターとか懐かしのレコードとか、色々ありました。
オーダーしたチキンウィングはすごく美味しかったし、ウェイトレスのお姉さんはすごくキレイな方でした。良いジャズクラブです『SHRINE』でした。
このあと彼らは他のジャズクラブでも演奏があるらしく見に来ないかと言われましたが、あまりに遅い時間で、私は次の日の早朝に空港へ行かないとダメだったので、泣く泣く断りました。
今回のNYでのジャズクラブ回りもこれで終了です。
『NewYork見聞録』は以上で終了です。読んでいただきありがとうございました。今回の旅は私にとって本当に有意義なもので、たいへん楽しいものでした。宿とパソコンを提供してくれた森崎氏には本当に感謝です。初めての旅で色々経験できたのは彼のおかげです。良いシンバルも買えたし・・・。そして、出会った全ての人に感謝です。いっぱい刺激をくれてありがとうございました!!!!!! 今回、この旅では見ることのできなかったジャズクラブやミュージシャンはたくさんいるので、また次回の楽しみに取っておこうと思います。ただ、NYは移り変わりのサイクルがすごく速いように思うので、次に行ったときにお気に入りのジャズクラブが変わってなければ良いんですが・・・。 本当に刺激にあふれたマンハッタンという街はすばらしいと思います。ぜひみなさんも実際に行って体験することをオススメします!ではまた!
DRUMS 山口 隆士郎