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No.7 ■ 2009 . 6 . 24 (wed)

Marc Ayzaさんのトリオが終了したのち、しばらくビールを飲みつつ待っていると、オルガンを抱えた方が来てセッティングを始めました。
ドラムの田井中福司さんもあとから来られました。挨拶して言葉を交わします。田井中さんは『NYに移り住んできたの?』と聞いてきました。日本から1年〜2年くらいの期間滞在できるようにして引っ越してくる日本人ミュージシャンは結構多いようです。『いえ、10日間ほどの滞在です』というと『少ないね、もったいない』と。
田井中さんにもシンバルのことについて訊ねると田井中さんはスピッツを使っていました。なんと高価な・・・。NYでも日本でも約2000ドルくらいのシンバル。アーティキュレーションのキレイなシンバルです。なかなか思い切って買うことができません。
しばらくのちにテナーサックスの方が来られてライブがはじまりました。『John David Simon Trio』です。John David Simonさん(T.S) Pat Bianchiさん(Org) 田井中福司さん(Drums) の3人です。田井中さんのドラムはこれぞバップといった感じのすばらしいドラミングでした。フィリージョーを彷彿とさせる雰囲気です。2月に大阪で見た時の感動を思い出しました。
演奏を誰も聞いていない環境の中で田井中さんのドラムソロは一気に注目を集めて拍手・声援を受けてました。NYのミュージシャンは『Yeah!』と観客に言わせる必殺技を何かしらもっています。

ライブ1セット終了後に『今日は日が悪いね・・・』と、田井中さん。どうも飛び入りで演奏するには本日のメンバーはそういったジャム的なライブを嫌がる方たちのようです。『土曜日来てくれたら、メンバーもジャムっぽいのオーケーだから』と言っていただいたので、『絶対来ます』と答えGARAGEを後にしました。
この時、土曜日にビレッジヴァンガードに予約を入れてましたが即キャンセルです。高価なライブ観賞より演奏を優先です。
田井中さんの名刺もいただきました。
『何かあったら何でも聞いてね』と優しい人でした。NYで見た最もイケてる日本人ミュージシャンです。

さて、GARAGEの次は『smalls』というジャズクラブへ向かいます。森崎氏のススメで超カッコいいドラマーが出てると聞いていましたので・・・。
smallsへ向かう途中、日本ではあまり見かけないタイプの人を見つけてしまいました。
彼は黒人さんでしたが、歩きながら1枚の大きなピザ(直径50センチほど)を抱えて食べながら歩いていました。ドミノピザのでっかいヤツを一人で美味しそうに食べているその姿に目を奪われてしまい、なんとかその状態を写真に収めようと彼に付いていきました。が、全ての写真がブレていて・・・、悔しいです。メチャクチャ怖そうな顔とデカいピザ・・・・。

気付けば迷子になっていました。

道に迷いながらやっとのことで見つけました。『smalls』です。
GARAGEからはほどなく近い距離にあるのですが、すごい人を見てしまったので・・。

しかし、私がなかなか見つけられなかったことにもワケがあります。入り口が凄く目立たないんです。

左の写真、矢印の部分。ビルとビルの間が『smalls』の入り口。上の写真と見比べてご覧ください。知らないとすぐ見過ごしてしまいます。

その名の通りsmallsです。
入り口にあった看板。本日のGIGの予定が書かれてあります。

お目当ては12:00〜の『TODD HERBERT』さんのライブ。もう12:00を回っていました。急がねば・・・と入りました。

ところが、入ってみると、まだ前のGIGが行われています。結構ご年配なクラッシックギターのおじいさん・・・。あまり興味のない感じでしたので端の方で待ちます。1回、2回・・とアンコールの演奏を続け、気付けば1時前くらいです。押しすぎ!!!

田井中さんの2セット目を見てからでも遅くなかったか・・・・と少し後悔の念が出てきました。しかし、しょうがありません、待つしか・・・。 待つ間ビールを飲み続け、結構な酔いがまわっています。
そしてやっと始まりました!『TODD HERBERT』さんのカルテットです。TODD HERBERTさん(T.S) ANTHONY WONSEYさん(Pf) NEAL MINERさん(Bass) QINCY DAVISさん(Drums)の4人でした。

音が鳴った瞬間『キター!』って感じです。どちらかというと、コンテンポラリーなサウンド。私のテンションはかなり上がりました。 しかしお客さんは少しずつ減っていきます、なぜだ・・・?
このカルテットのなかですごく輝いて見えたピアニスト『ANTHONY WONSEY』さん。

彼のテクニックを盗もうとピアノの後ろに陣取るキッズたち?もいました。

そして、何よりすばらしかった『QUINCY DAVIS』さん。パワフルなドラミングと繊細な部分と兼ね備えていて、見ていて飽きないドラムソロでした。

演奏終了後にお話しましたが、驚くことに彼は日本語を喋ります。『今度日本に行きますよ・・・』とクインシーさん。『大阪に?』と訊ねると『いや、名古屋と広島と沖縄・・』  見事に大阪を外してくれてます。

使用しているシンバルについて聞き、smallsを出ました。この時、すでに3時前くらいの時間。この後、またFAT CATのジャムセッションをのぞいて見ましたが、また休憩中でミュージシャンもいっぱいで・・・何かタイミングが悪そうなので今日も帰ることにします。

ここまで、NYで演奏する方々を見た印象としては、テクニックもさることながら何よりも主張している部分がすごいなと感じています。フィジカルなことよりメンタルな部分に感動しているというか・・・、今まで演奏しているときに色々考えながらやっていましたが、もっと大事な考えるべき事があると思いました。ハッキリと言葉では表現できませんが・・・。ありがたい経験です。


帰るとネコの『ミャーコ』?が、変わったヒネリを体に加えてこっちを見ていました。NY3日目終了です。

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