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No.5 ■ 2009 . 6 . 23 (tue)

スタジオだとゆう建物に入ると雰囲気が一気に変わりました。薄暗くて、不気味で・・・
表の明るさと対照的です。アニメの悪役の地下組織みたいな感じ・・・
エレベーターもびっくりするくらい古かった。そして、落書きを消すがために上塗りしたであろうペンキがなんとも暗い雰囲気を出してました。

一人で来るのは怖い感じです。ま、何度も来れば慣れるんでしょうが・・・・。

エレベーター横の張り紙には『窓を閉めて演奏してください』とあります。常識じゃないのか・・・・?
スタジオ階で下りるとエレベーターはすごい落書きだらけ・・・。

頭の中のイメージに有るアメリカがありました。

練習スタジオに受付なんてないのね・・・。
『ここです』と言われ入った部屋には、乱雑に色んな機材が置かれてありました。マネキンまで・・・。それに掃除は全くされていないようでゴミもたくさんでした。

道路側に面した壁はガラス窓1枚。防音工事なんてされてないんでしょうね。なんとも豪快な練習スタジオです。

森崎氏は、この一部屋を1日数時間・1ヶ月単位で契約して借りているようです。値段を聞いてびっくりしました。超リーズナブルです。ですが、管理者の全くいないこのスタジオ清潔感はゼロです。それに機材をみなさん置いてますが盗難にあったりしないんでしょうかね・・?

ここで我々はもう一台あったドラムセットを引っ張り出して、1時間半ほど叩き続けました。森崎氏所有のシンバルは良い音がしてました。
しばらく体を動かしているとだんだんお腹が空いてきました。NYに来てから私は早くも、食べたいと思うものがコンビニになかったり、濃い味付けの食べ物に少しストレスを感じていました。

とりあえず移動です。まだ、しっかり土地感がないです。森崎氏の言うがままに地下鉄へ・・・

昼間の地下鉄は人がみんな急いでいます。すごいスピードです。ラッシュアワーはもっと凄い感じ

タイムズスクエアから2駅の『グランドセントラル』に来ました。 とても大きな建物で、私が見た唯一の駅ビルでした。フードコートとかカフェとかが地下にあります。ほぼ左右対称な印象です。どっちから来たのか分からなくなります。


森崎氏の提案で?『こってりしたアメリカンフード』を食べることに。ビルの外に出て、レキシントンAveを歩きます。

向かった先は・・・

路上販売のお店。名前は忘れました。森崎氏はここでもお店の人と親しげです。彼の社交性には感心します。

とりあえずどんな料理なのかさっぱり分からないので、森崎氏と同じものを注文します。

注文を受けて、がんばって調理してくれています。ガンガン焼いていた鶏肉を端のほうに積み上げて場所を作ると、そこで肉の塊を焼き始めました。

使っている調味料とかさっぱり分かりませんが、塩はなかった・・・。無性に塩分が欲しくなっています。だしの味が少し恋しいです。

おじさんはかなりの時間肉を焼き続け、濃い目の味付けをして、盛り付けた後さらにチーズとホワイトソースを・・・・下の写真です↓
これが、おじさんの作ってくれた料理。何てゆう料理かさっぱり覚えてません。たしか5ドルくらいだったんじゃないかと思います。下に入っているご飯にも味付けされてました。ここまですごく濃いと開き直って美味しくいただけます。

露天で買ったこの料理を近所のSUBWAY(サンドイッチ屋さん)に持ち込んで食べてました。持ち込みするのが少し気が引けるなぁと思っていたのですが、森崎氏は大丈夫だと・・・・。彼は豪快です。
森崎氏はSUBWAYの店員さんとも仲良しでした。我々はドリンクのみ買って露天の料理を食べてます。

途中森崎氏が店員さんたちに 話しかけてました。『味が足りないからケチャップちょうだい』って。店員さんはイヤな顔ひとつせずケチャップを出してくれます。私にも『君はケチャップいらないのか?』って聞いてくれましたが・・・、いや僕はもうこれで充分・・・。森崎氏の味覚は完璧にアメリカンです。

働いていた彼らはバングラデシュ出身の人たちみたいです。森崎氏によく日本人の女の子を紹介しろと言うらしいです。ナイスガイでした。
お腹も満たされたし、この辺で森崎氏と別行動になります。いつまでも彼を頼っていると自分で歩けませんので。

本日はこれから、『SMOKE』というライブハウスに向かいます。105から106Stあたりだったかな・・・。電車を乗り継いで向かいます。
電車の乗り継ぎの際に駅の中でパフォーマンスをしている人を発見しました。かなりご高齢な感じです。

おじいさんは一心不乱にキーボードを弾いています。さながら、頭を下げて弾いているキースジャレットのごとくです。サウンドはかなりチープ。

キーボードの上とおじいさんの前に音に反応してダンスをする人形がいてます。ノリノリで踊っていますがリズムは合っていません。

のちほど森崎氏に聞きましたが、このおじいさんはストリートパフォーマンスをする人の間では名物的な方だそうで、荷物運びのローディーもいるんだとか。高齢でもアグレッシブにパフォーマンスをする姿勢に脱帽です。
50St の駅です。これから110Stまで乗ってSMOKEに向かいます。

駅の雰囲気になれていないためか、照明の暗さも手伝って歩いている人がみなさん悪い人に見えてきます。慣れれば普通なのにね・・・。
110Stの駅を上がってしばらく南に歩き『SMOKE』に着きました。マンハッタンでは『BIRDLAND』 『Village Vanguard』『JAZZ STANDARD』などと並びそこそこ高級な雰囲気のジャズクラブです。実際にライブを見るのに掛かる費用は結構お高いです。お客さんも上品そうな人が多く見られます。

本日のお目当ては・・・・『Mike Le Donne TRIO』です。Mike Le Donneさんはピアニストですがこの日はHammond B3を演奏するとのことなので、オルガントリオは是非見たいと思いやってきました。どんな感じなんでしょう・・・
ステージに一番近い側のバーカウンターに座らせてもらいました。ビールを飲みつつライブを見ます。

ライブ前に注意があり『演奏中に写真撮影をするな・・・』と聞こえたので演奏前に撮った写真が左のものです。後から分かりましたが注意の内容は『演奏中にフラッシュを使用しての写真撮影をするな』でした。もうちょっと英語を聞き取れたらなと思えた瞬間でした。

この日のドラマーは『Joe Farnsworth』さん。すごくカッチリした印象のドラミングでした。バンド全体のサウンドはものすごくトラディショナルとゆうかオーソドックスなオルガントリオだったように思います。かっこいいサウンドでした。

3回ステージがあるということなので最後まで見たいと思ったのですが、最後のステージまでいると結構な金額が必要に・・・。この日は1ステージ見るのに最低45ドルくらい・・・。高いなあ・・・、と思ったので1ステージで切り上げて次の場所に向かうことにします。
SMOKEをあとにして南へ歩きます。歩いてすぐのところにバーがありました。超満員でこちらでも演奏がされています。
しかし、こちらが目当てではないのでスルーして93Stあたりを目指します。
結構な距離を歩いた気がしますが、やっとこさ着きました。『CLEOPATRA'S NEEDLE』というバーです。このバーは知り合いのドラマーからも行ったほうがよいといわれていた場所です。

中を覗いてみると演奏しています。しかも、かなり熱くてコンテンポラリーな感じが・・・・。どうも今日は早い時間からやっているジャムセッションの日のようです。ラッキーです。
店に入って店長さんみたいな人に『演奏したいんですが・』って聞いてみると『エントリー表に名前書いて待ってて』と言われたので、言われたとおりにして待ちます。

写真のピアニストは強烈に上手な方でした。他に管楽器の人もたくさんいてみんな本当にうまい・・・。レベルの高いセッションです。

2日目以降のジャムセッションは一人で行動していたこともあり、私の演奏している写真がありません
この日のホストドラマーはさっさと表に出てタバコを吸っていました。で、大半をたたいていたのがこの『JORDAN』さん。彼のスタイルは凄く私の好きなタイプで、目指しているカタチのひとつ。ダイナミクスレンジが広くソロの歌い方がカッコよかった・・・。
私が演奏させてもらったあと話しかけてきてくれて、すごくフレンドリーな人でした。いったい何歳なんでしょう?なんとなく僕よりずっと若いんじゃないだろうか・・・と思いました。 コワくて年齢は聞いてません。

しかし・・・ここのジャムセッションでもそうですが、表に名前を書こうが自分から演奏させろと言わないと順番が回ってきません。 やはりガツガツいかないと機会を得ることすらできないので、自分がたたく時には絶対に良い演奏をしようという気になります。ジャムセッションに飛び込むことで自然に集中力が増して、メンタル的にも強くなっているように思います。ありがたい経験です。

このあと中途半端な時間にこのジャムセッションが終わってしまったので、私は夜のタイムズスクエアを徘徊し、FATCATのセッションをのぞきましたが、休憩中だったり眠気も出てきたので帰路につきました。長い2日目終了です

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