みなさまおつかれさまです。絶賛休業中のドラマー山口です。
休業とは仕事が休みの状態ですが、それは今までの活動の範疇であって今は新たに始まる社会へ向けての助走期間だと思って足掻いております。
本日もトライアンドエラーを繰り返して少しの収穫を得ることができました。それは大きな収穫ではなく本当に微々たるもの。こっちの道は通れないということを知ることができたという程度のことです。明日もトライします。
さてさて、本日はオンラインレッスンへの道2ということで、前回の続きです。
これから先、僕の教室の提供しているものがより遠くの人にも届けられたらなぁという思いでオンラインレッスンの環境を整えていっております。
というよりも、オンラインレッスンが可能になったら、今まで僕の生活圏内でしか通ってもらえる生徒さんは存在しなかったのですが、もっと遠くの人と繋がることができるかもしれない…そんな未知なる可能性に少し興奮してたのです。すごくないですか?!これ。地域を飛び越えるって。ドラム好きな人ともっと知り合って、スムーズにリアルタイムでやり取りしていけたら…
前々からインターネットとというもの自体にその可能性はすごく感じていましたが、それがこの新型コロナウィルスの現状により加速度的に更新されていきそうな気がしています。
リアルに人と対面してるような空間がインターネット上でできる日もそう遠くないのかもしれません。いや、そうなって欲しい気もします。
ただ、僕自身が結構な人見知りで内向的な性格なところがネックです。40過ぎてからでも性格って変えれますかね…
あと、それとともに今までの状況とガラッと変わってしまうことにも気が付きました。一瞬背筋が凍りつくような怖さもあります。その辺は長くなってしまうのでまた今度。
さ、前回私の生徒であるWくんに協力いただきオンラインでのドラムのやり取りをしたわけですが、状況を説明しておきましょう。
私の環境
Wくんの環境
やり取りを試してみるアプリ
だいたいざっくりとこんな感じ。Wくん、iPhoneの画面だと小さくて大変だろうなぁ…
お互いのインターネットが有線接続の環境で試したかったのですが、Wくんの家にパソコンはあるけど別の部屋に置いてあるということ。
またドラムの部屋にパソコンは持ってこれるけど、イーサネットケーブルが届かないということ。などがあり、今回試すのは、PC有線接続とスマホのWifi接続でのやり取り。アプリはZOOM、LINE。
ってところの検証です。
こちらは今回私からWくんに貸出したオーディオインターフェース。RolandのGO MIXERです。実は私、ローランド製品にかなりの信頼を置いてます。どれもパフォーマンスが素晴らしい!
サウンドハウスでこのくらいの値段↓
ROLAND ( ローランド ) / GO:MIXER スマートフォン用オーディオインターフェイス
で、これをWくんの部屋にて、トーク用のマイクと電子ドラムからのアウトプットを接続してもらい、僕の部屋からいざ通信!!!
うおーい!!つながったー!!!
まずは通信できたことにひとしきりの感動。使ったビデオ通話はZOOMです。
ZOOMの良いところは参加する側がアプリをインストールとかアカウント作成とかが必要ないこと。招待するURLを送ればそれでミーティングがスタートできます。
で、しばらくWくんと話をしつつ、実際にドラムを叩いて音のやり取りを確認です。
まずは僕から、ドーン!!ターン!!ガシャーン!!
ひとしきりリズム等叩いてから、Wくんに『どう?聞こえ方は?』と訪ねたところ、、
『ドラムを叩き始めた瞬間から音が消えていきましたね…』
何!?なんだとー!?!?
じゃ、じゃぁWくん、そっちがドラム叩いてみて……
すると、ダゥゥーん………トゥゥ…ん………
めちゃくちゃ音が途切れ途切れやないかい!!!!
でも、声を出して話をしてみると声の通りはスムーズ…
どうも色々やりとりした結果、ZOOMには声の周波数帯以外の音はおそらくカットしてしまう機能が備わっているものと思われます。
そのため、楽器の音が鳴り出すと途端に音が消されていく印象。最初はなってくれてもすぐさま消えていきます。そして声を出すといきなり鮮明になる。声の部分はすぐに立ち上がってくれます。
やはり!会議用アプリ!!!
会議をする目的では大変必要な機能でしょう。声以外のノイズを抑えて声がよく聞こえるように設計されています。しかしそれは同時にドラムでのやり取りは全く不可能だということです。
ZOOMは無理!!
はい、今回の実験の収穫のひとつ
ZOOMアプリのオーディオ詳細設定にて背景の騒音をカットするのをなしにする設定があります。記事を書いた後に発見いたしました。これを使用してのレポートはまた後日。ではでは
『じゃあ、WくんLINEで試してみようか』
ってことで、LINEのビデオ通話を開始
『Wくーん』
『……音がヘッドホンから鳴りませーん』
今までヘッドホンから聞こえていた音が全くならなくなったもよう…。
僕の声はスマホのスピーカーから出ているようです。
んー、つまりはLINEのビデオ通話の仕様がオーディオインターフェースを使うことを想定していないということでしょう。スマホ画面にも音の入力を設定することもできなさそうです。それに映像もなんかカクカクしてる…
これではドラムや電子ドラムの音自体をキレイに伝えることができないか…
LINEも無理!!!
はい。今回の収穫はこの点でしょう。ドラムの音ってギターや歌みたいにはいかないですね。元々の音が大きいし、周波数帯も様々。難しいですね。
ってことでこの日の実験は終了。他にも試したいことがありましたが、パソコンでしかできなかったり、スマホでもアプリを入れてアカウントを作ってもらわないといけなかったり…。実験する段階まで行くのに大変そうだったので集中力が切れる前に終わります。
オンラインで楽器の音をやり取りするのって、パソコンや音の流れの仕組みをある程度分かってないとストレスがあるでしょう。生徒さん側にも勉強が必要なことは確かです。
なかなか、ストレスのない環境にたどり着くのはハードルが高いですね。しかしまだまだ試す余地がいっぱいあるので実験は続けていこうと思います。
ではでは、ごきげんよう
Stay Home,Stay Safe