今日は少しばかり説教くさいお話。
ドラムの練習の質と量について。

2013-10-22-23-42-52

ドラムを上手くなりたいと思えば練習が必要です。センスを磨くとかいうことであればただ手足を動かせば良いという話ではなくなりますが、技術を向上させるためにはとにかく練習せねばなりません。
ドラム以外の楽器の練習方についてはあまり知らないのですが、おそらくほとんど同じことなんじゃないかと予想しています。
で、プロになりたいと言わはる生徒さんからよく聞く言葉があります。
『練習してるんですができません』
そうなのかー、、って思いますが、この言葉は間違っていて、正しく言えば、
『できるようになるまで練習していません』
なのです。
練習には質と量の二つが大事なのですが、私の思うところとして、の方が圧倒的に大事。練習の質の良さで量をカバーするのはおそらく不可能です。
プロになるための練習が前提です。
同じ時間数をこなすのであれば、質が高い方が良いに決まってます。
たとえば16分音符を叩けるように練習するとします。
ひたすら同じ事をやり続ける場合に、意識を集中してスティックのコントロールや手の動きをチェックすることが必要になります。そして、その集中力を持続させ続けることが練習のということになります。
ですが、なかなか集中力は持続させるのが難しいもので、やっている最中に意識の変化が見られます。
いわゆる邪念というものが湧き上がってくるのです。
時間とともにどのように邪念が沸き起こり変化していくのか。私の経験則を書きます。
ひたすら同じ事をノンストップで叩き続けます。
叩き始めてから、、、
0分から5分
集中力にみなぎる。真剣そのもの
5分から20分
練習に関係ないものが頭をよぎる。
よく見ているスポーツの昨日の結果とか。そういえば誰々と会う約束してたの何時頃だったっけ?とか。
別に今確認しなくていいようなことが気になり出す。
30分頃あたりから
邪念を振り払うことに成功したけれども他の内容の練習もついでにやりたくなる。飽きてきているので、自分の好きな内容に逃げたい衝動が強くなる。
50分頃あたりから
だんだん自分のやっている練習が無意味なんじゃないかと思い出す。俺の苦手分野はこれじゃないからもっと他の練習しなきゃダメだろうとか考えてる。でもスティックは振り続ける。
加えてそういえば他にやらなきゃいけない事があったことにも気づく(ドラム以外の急ぎの用事)。でもスティックは振り続ける。
1時間30分あたりから
なんとなく考えることにも疲れたので練習に集中しなおす。2時間を過ぎてすこしぐらいまでは何となく練習を楽しめる。
3時間くらい振り続けたあたり
急に自分がイヤになりだす。いきなり同年代の友達の事をスティックを振りつつ思い出したりする。
『そういえば◯◯は、収入の良い仕事して楽しそうに過ごしてたよな、、、。なのに俺はなんで練習なんかしてるんだ?』
いわゆる隣の芝生が青く見える状態におちいる。その青さはハンパない。
この時間帯は非常に苦しい。スティックを振りつづける自分がイヤになってる。
5時間を超えるあたり
身体が軽くなって楽しさが戻ってくる。動きを意識せずとも手の方が反応しだす。テンションアップ
7時間あたり
再度テンションダウン。
ちょっと意識が朦朧としてくる。考え方も少しおかしくなってきて、自分の存在に疑問を持ち出す。
『こんな練習をして、いったい何のために生まれてきたんだろう?』
哲学者への第一歩。でもスティックは振り続けてる。
こんな感じです。
感じ方と時間には個人差はあると思います。
生徒さんで、こんだけの時間数を練習する人はいないと思いますが、30分なり1時間といった時間の枠を集中できるかが大事ですね。
若い人よりも年輩の方の方が集中することは上手なように見受けられます。集中する術を知っているかのような、、、、。
人生に疑問を持つくらい叩き続ける練習、、、
お試しあれ!

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