みなさんこんばんわ
ドラムの山口です
先日ヤフオクに出品したスネアドラムが無事落札されました。安堵しました。
少しずつ手持ちの機材を減らして行ってます。断捨離です。
確かに持っていればいつか必要になった時に便利なのですが、長期間手元に置いておくスペースを確保しないといけないこととか、よくよく考えるとマイナス面が多いなぁと思うので。
これが今回手放したスネアでしてTAMAのスタークラシックパフォーマー。バーチ材にブビンガ材を巻いた胴でして、それはそれは良い音がします。ずっしりと重量感のあるボディ。
ブビンガは3年ほど前から輸出入に規制がかかってしまい、楽器に使用するにも貴重な部類に入ってきました。ブビンガはすごく密度が高く重くて堅い。だから家具に使われることも多く、それでいて和にも洋にも合う美しい柄も兼ね備えています。
こういう重たい材で作られたスネアって良い音がすることが多いですね。なんとなくの経験則で感じてることですが。
それでいてこのスネアは日本製TAMA製品。ギターで言えばIbanezとかを作っている星野楽器の逸品、細部まできっちり作ってるなぁと感じます。
このスネアは昨年中古で手に入れました。僕より前に何人のオーナーがいたのかは分かりません。手元に届いてからすぐ叩いてみましたが、なんかバラつきがある感じの音で叩いた瞬間のドラムヘッド(皮)の振動しかしない印象が最初はありました。あんまり良い製品じゃないのかな?と思いつつ、一度バラしてメンテナンスしてみるとそれはそれは素晴らしい響きに変化しました。あー、今までのオーナーさんは何もメンテしなかったんだろうなぁと、このスネアの今までの生い立ちを少しかわいそうに感じました。
やはり商売道具というものはちゃんと磨いて良い状態にして、いつでも最高のパフォーマンスが出せるようにしておかなあきません!楽器は裏切らない!ほんとに!
といった感じで楽しく使ってはいたのですが…。
「やっぱり重たいスネアってライブに持っていくのがしんどいんですよねー」
これは僕側の問題ですが、ライブに持っていく機材とか重たいものはだんだんと敬遠するように…。演奏前に疲れてしまうのを避けるためです。
という状況が続くと自然とこのスネアの登板回数がへるというスパイラルに至ったので…、心を鬼にしてオークション出品です。
今現在の気持ちとしては、
「新しいオーナーさんのもとでいっぱい演奏してもらうんだよ!メンテナンスも月1くらいでやってもらえたらいいね。幸せに!」
というのが正直な気分です。やはり楽器にとってはちゃんと演奏してもらえるということが幸せだろうと思います。
僕自身は、所有した楽器に対して感情移入するクセを治さねばなりません…。だから減っていかない。いや、それ以前に楽器の幸せとかいう発想がもうヤバいのかもしれませんね。
ともかく、このスネアはもう次のオーナーさんへとバトンタッチです。
断捨離であるんですが、僕が売っていく理由の1つは物が世の中を回っていくべしという意識です。使わないスネアをずっと持ってるよりはそれを使いたい人に渡っていく方が良いなぁと思うのです。
これってエコ?なのかな?エコ意識。
意識高い系。
出来るだけ最低限の持ち物まで減らしていこうと思います。どこまで手放せるでしょうか…。敵は自分の中にあります。
ではではごきげんよう