今月から『改正著作権法』が施行されましたね。
違法ダウンロードと知りながらダウンロードすると処罰の対象。
罰金が課されることも。
アーティスト側にとって権利を守るということは大事なことですが、この法律に違和感を感じるのも事実です。
そもそも、CDが売れなくなっていくだろうなと、感じたことが10数年ほど前に有りました。
それはPCがちょっとずつ普及してきた頃。
記憶媒体がFD、MOとだんだん変化してCDRが一般的になり、それまでできないと思われたCDからCDへのダビングが普通になり、曲などのデータの保存のされ方が広く知れ渡ったこと・・・・
音楽を聴くという作業でCDプレーヤーにCDを入れるという動作もだんだん減っていきました。
そして、近年ネット上にコピーされたデータを気軽にアップロードしダウンロードできる環境がすごい速さで整いました。
曲を売っていたアーティスト側からすればたまったものじゃないですね。
一気に収益が減って行くんですから。
そりゃ、自身を脅かすようなものを排除する方向に向かって欲しいと思うでしょう。
しかしですね........
この流れって、テクノロジーの進歩やPCの一般人への普及と合わせれば普通なことなんじゃないでしょうか。
たとえばですが、最近では演奏を録音するソフトも優れたものが多くあります。
10数年程前までは、CDを1枚作るのに高額な録音スタジオを抑えて、さらにミュージシャンを抑え、アレンジャーにお願いし、腕の良いエンジニアに発注、その他もろもろ録音からミックスダウン、マスタリングなど様々な工程を踏むとCD1枚を作るのにも莫大なお金が掛かりました。
録音ソフトはそれらの莫大にかかる費用を一気にすっ飛ばしてやってくれるのですから、それなりの値段でも価値はあるでしょう。
ソフト面、テクノロジーの進歩、一般への普及により、間に入っていた職人でしかできないことが可能になってしまうんですね。
便利になるということは、職人技の仕事を奪っていきます。
この状況で例えば仕事が一気に減っていったエンジニアさんはどうなるのか・・・・
こんな録音ソフトが我々の仕事を奪っていくから販売を差し止めてくれなんて言えないわけです。
現在の状況に合わせて、自らも変化しニーズを求めていかねばなりません。
アーティストも同様かと私は考えます。
もちろんアーティストはエンジニアでは立場が違うのも分かっています。アーティストには権利というものがありますから。
しかしながら、『音楽を買う』というスタイルが一気に変わってしまったという事実。
エンドユーザーとの間に媒体が存在しなくなってしまってるんですから。
おそらく今後法律の抜け穴をついてダウンロードなり複製されていくのは間違いないでしょう。
アーティストが現在の状況を逆手にとって自身の楽曲を売っていくことすら、今回の法律はできなくしてしまってように思えてなりません。
変化に対応し、スタイルを変えていく者のみ生き残っていくと思います。

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