今日はルーディメンツ(ドラムスティッキングの基礎テクニック)の練習を始めるにあたり、まず習得しておくべき内容についてのお話。

2014-06-27-00-01-37

ルーディメンツは基礎だからこれからやればよいのかというと、ルーディメンツの詳しい内容に入る前にできていなければならないことがあります。
それはダイナミクスをきちんとあやつれるかどうかです。
ダイナミクスとは音の強弱。ロック系ばかりを演奏するドラマーに大音量で叩き続けることができても、小さな音で演奏しつづけることが苦手だという人をよく見かけます。
また大きく聞かせたい部分だけ大きく演奏しようとしても、なかなか難しいということもよく聞きます。
ダイナミクスをコントロールするということはたいへん重要です。
聞いている人が大きな音だと感じるには、大きな音の前に小さな音の状態があれば音量の差によって効果的に大きく聞こえるのです。逆もまた同じ。
最初から大音量で演奏を始めてしまって、さらにインパクトを与えようとしても音量の落差がなければなかなか聞いている人には伝わりません。
性格の良さそうな人がゴミ拾いをしても当たり前のように思われて、コワモテのお兄さんがゴミ拾いしていれば、それだけで『この人、意外にいい人なんだ、、』という大きなインパクトがあるのと同じです。
良いというインパクトを与えるには、あらかじめ逆の悪そうなイメージを与えておくとたいへん効果的なのです。
ルーディメンツではダイナミクスのコントロール、要するにアクセントを指定するフレーズが当たり前のようにあります。
そのアクセントをあやつるための大事なスティッキングが4種類あります。
1.フルストローク
2.ダウンストローク
3.タップストローク
4.アップストローク
手首の動きをしっかり使ってそれぞれのストロークができるように繰り返すのが大事。
16分音符でこれらのストロークを使いアクセントをあやつります。基本練習の動画はこちら↓


この練習について、『モーラー奏法』が好きな方達はよく否定することが多いですが、私の考えるところとしてモーラーどうこうという以前に絶対に必要な練習です。
手首が動かなきゃ話にならんです。
この練習ですが私は、いまだにウォーミングアップ等で1日に20分程度は動かします。時間の許すときはもっと。
形ができるようになっても毎日続けるべき練習です。
ぜひルーディメンツの前に身につけておきましょう!

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