みなさまこんにちは。ドラマーの山口です。
夏の暑さが規格外でちょっと戸惑っております。夏を嫌いになることはありませんが命を奪われないようにはきをつけてようとおもいます。みなさまもお気をつけ下さい。

 

さて、本日はタイトルに書いてるように
ドラマーは譜面を読めなくても良いのか?
ということについて考えてみようと思います。

 

僕の教室に体験レッスンの問い合わせをしてくるドラム経験者の方々の中でよくある話ですが、
自己流で耳コピしたりして練習してきたから楽譜が一切分からない
という方が一定数おられます。その方々の多くはバンド経験者でそれなりに難しいことも叩けたりします。

そして、実際にレッスンを始めてから「え?ドラムって譜面あるんですか?」とか「ドラムって楽譜読まなくていいんですよね?」みたいなことを言われたりします。

おそらくですが、それまで友人とバンドをしたりした時に楽譜を介して理解するより実際に耳で聞いてから叩いて感覚的に掴む方が早かったのでしょう。それでアンサンブルが出来上がってるからそれでいいじゃないかってところだと思います。

なんとなく感じるのですが、これってドラムという楽器特有のことなんじゃないかなあと。
ギターとかピアノとか音階のある楽器だとちょっとはコードを覚えたりして少しは楽譜と向き合うことするだろうしなぁ…

 

何にせよどうなんでしょう?ドラマーは譜面って読めなくても良い?ダメ?
一切譜面と関わらずにやっていく人もいるし、プロのドラマーでも譜面が読めない人がいるのも事実。その辺考えてみます。

 

そもそも楽譜って何?

読めるべきか読めなくても良いのか、っていってますがそもそも楽譜っていったい何なのか。僕の中で答えははっきりしていて、楽譜は「地図」のようなもの、と言えると思います。今から行く場所の道筋を伝えてくれるもの。
バンドで進む目的地があってそこまでの道を書いてるという感じですかね。人によって地図を見るのが得意な人や不得意な人がいて、地図がなくてもめちゃくちゃ方向感覚が研ぎ澄まされていて地図を見てる人よりも早く目的地を見つけたり、途中にあるトラブルを本能的に察知できたりする人もいます。

そういった感じで楽譜は道を説明するために便利なものと言えます。だとすると絶対的に必要でもない?どうでしょう?

 

楽譜が読めないことで起こる弊害は?

これ大事ですね。読めないとどんな不都合があるのでしょうか…。演奏するにしてもいろんなケースがあるので…

オリジナル曲を作っていくバンドでは

これはほぼ不都合はないでしょう。いや、少しはあるか…どうだろ?
ゼロから楽曲を作り上げる際に譜面を読むことよりは、実際に作ったリズムパターンで楽曲がどんな印象になっていくかに神経を使うべきなので譜面が読めずとも大丈夫な印象です。ただ細かいところを打ち合わせるやり取りに時間がかかるかもしれません。「そこあと2拍伸ばして」って言われても分からないとなると、分かるまで演奏してもらう必要があります。
そう考えると読めた方が得?

コピーしたりカバーしたりするバンドでは

楽曲をコピーするバンドだと音源の通りにやれば良いので比較的問題は少ないですよね。ただエンディングにアレンジを加えたり途中のソロを長くしたりとか原曲にはないキメを入れたりしだすと変更点を伝えるのに少々手間取ります。楽譜に変更点など全て書き込んだは上で「これでお願いー」って伝えるのが実際1番早いです。

やっぱり読めた方が得ですかね。

お仕事的な現場では

事前にリハーサルのできない伴奏の仕事の時などはもう譜面だけが頼りです。殴り書きのメモような楽譜だけで直前に軽く打ち合わせて演奏が始まるとか結構よくある話。演奏される曲がそれまでに経験してきた曲ならばまだ落ち着いて取り組めるものですが、知らない曲だとそれなりの緊張感が走ります。
経験豊富な方はこの緊張感を求めていたり(笑)。こういう時楽譜が読めないとツラいです。読めないし知らないオリジナル曲だけどいきなりの演奏で楽勝でやり切れるという人を見たことがまだありません…。ジャズ的な曲を除いてですよ。

ただお仕事的な現場にも種類があるので全てが当てはまるわけではありません。自分がやりなれたジャンルでの内容ならもう少し環境は変わってくるでしょう

ジャズ系ジャムセッションだと

これはある程度何とかなるって感じじゃないでしょうか。ただ、知らない曲の場合は読めてもある程度何とかできるくらいというのが本当かも。
楽譜が読めなくても楽曲を知っていたら対応できます。ジャズの場合知らないと対応しにくいです。
楽譜が読めてそこから曲のイメージを掴み取ることができたら、対応するだけでなくさらにクリエイティブに演奏できることでしょう。
曲のフォームだけ把握して演奏する場合は手グセに頼る演奏になる傾向が強いと感じます。「この曲はAABAでースイングでー…」ってなったらそのフォーマットに当てはめるような…。

そう考えると譜面を読めることよりも楽曲を知り尽くしている方が強いでしょう。

 

 

楽譜を読めないプロドラマーって誰?

誰がいるかと考えたときにまず思いついたのはバディリッチでした。僕のアイドルです。あと、デニチェンも自分のビデオで読めないって言ってたような記憶があります。間違いだったらすみません。

こんなすごいワールドクラスのドラマーが読めないなら読めなくても大丈夫ってことじゃないか!って思う方も多いと思いますが、話はそう単純でないような気がします。

バディリッチバンドにはリハーサル要員のドラマーが他にいて、そのドラマーは譜面に強い人。で、まずその人が叩いてバディリッチはそれを聞いて一回で曲の細部まで覚えてしまうのだとか…。読めない分驚異的な記憶力を持っていたといわれます。

 

昔僕はこの話を聞いた時にそんな人がいるわけがないと思い信じませんでした。そんな奴いるわけないと…。でもそれから10年くらい経ってそういうのを目の当たりにして信じるようになりました。

あるドラマーのレコーディングに同行したときの話。彼は急に頼まれたレコーディングで、オリジナル曲へのパーカッションをかぶせることが仕事でした。知らない曲を一回通して聞いてから使う楽器を選ぶ彼。曲の最初の方から順番に録っていくのですが、一回聞いただけなのに曲の終盤の方のそんな細かい音までチェックしてたの?っていうくらいスムーズに重ねていきます。レコーディングにかかった時間は15分程度。リテイクなし…。

彼は譜面も普通に読める人です。ですが、記憶力もすごい。

僕は凄い衝撃を受けたのですが、この時わかったことは、
譜面がなくても一回聞けば全部記憶して自分の演奏する内容をアレンジしてしまえる人がいるんだ…と。僕にはできません。何度か聞いてどうしようか考えてってゆう風に時間がかかってしまいます。譜面があれば少し手助けになるかもしれませんが…ほんの少しですね。

 

ちょっと話がそれました。で、バディリッチもこんな感じで一回聞いたら全部覚えちゃったんだろうなぁと。譜面を読めないことも帳消しにするくらいの記憶力と即座にアレンジしてしまえる能力、プロでやっていくにはこれが必要なことなのかもしれません。読めないけど…一発で覚えるから問題ないよって感じの。

話がすごく大きなところに行きましたが、デニチェンとかバディリッチが読めないから読まなくて良いって言い分はちょっと間違いな気がします

楽譜を読めることで弊害はある?

じぁ、逆に譜面を読めることで問題があったりするでしょうか。読めたら楽曲の理解も早まるでしょうし、やりとりがしやすいです。
何も問題なさそうですが、僕が思いつく弊害は1つだけ。楽曲を覚えなくなる傾向があるということです。

 

譜面を見てなんでも演奏できるよ というのは
譜面がないと何もできないよ
という言葉と表裏一体な気がしてます。演奏の際に楽譜がないと不安で仕方ないとかそういう状態に思えます。自分の経験でもよくあることで…。

練習の時に楽譜を見て最後まで演奏できるようになったらそこで練習終了、となるとこうなりますね。覚える工程がないから。ライブ演奏で演者が譜面を見ているのと見ていないのではどちらの方がカッコ良いか…。答えは人それぞれですが、僕は譜面なしで演奏している人が好きだなぁ。

そう考えると、譜面を読めないドラマーが演奏してる姿の方が譜面を見ながら演奏してる人よりもかっこよく見えると言えます。譜面を読める人が見ないで演奏してるケースもありますね。これは僕の感覚なので違う意見はあると思います。

 

で、結局ドラマーは譜面を読めなくて良いの?

んー、どうなんでしょう。どっちもどっちだよなぁ…と思うんですが、
譜面を読めないというドラマーが、音階和音はともかく音価について全く理解していないならばそのくらいは覚えろってところでしょうかねぇ…、僕の意見としては。

最近のとあるYoutubeチャンネルで「譜面では本当のリズムがわからない」とか言う人がいてたりしますが、そのご本人はめちゃくちゃ譜面に強いですから(笑)。譜面をきっちり読める人が言うなら説得力が出てくる言葉です。

 

なので僕の結論
頑張って読みましょう。せめてドラム譜くらいは

 

 

ってことで、ごきげんよう。

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ドラマーに必要不可欠な基礎練習をレクチャーしているDrums Basic Skill Trainingです。
当教室の門をたたいてくれる方の多くから、『今まで我流で曲のコピーのみやってきたのでドラムの基礎の部分を知りたい』を聞いたことからこのウェブレッスンを作成するに至りました。
ドラム上達に必要な練習をシングルストロークに絞ってレクチャー。
動画に合わせて練習するプログラムです。

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